Tang Bak Seng

陳木盛 ตั้งบั๊กเส็ง

Bangkok, Thailand バンコク、タイ


”中華街のエアポケットで、アイスコーヒーを飲む”

車やバイクがひっきりなしに往来する中華街の喧騒の中に一休みできる小さなコーヒーショップがあった。滑らかな曲線の脚をもつ丸いテーブルとなんでもいいからあればいいとでも言われたような四角いテーブル。小さな丸い年代物の椅子。壁の戸棚には誰がこの店で買うのか洗剤やお酒が整然と並んでいる。コーヒーは昔ながらの然るべき味なのだが、暑い中華街を散策した後はここでゆっくり休んでいける。エアコンはないけれどシーリングファンの風が気持ちがいい。店内はエアポケットのように静かな空気が漂っている。最近のバンコクでは、こういうお店はもう少なくなってしまった。特に軽食などのメニューは無いようなので、冷たいコーヒー以外を頼んだことはない。この店に来るのはおそらく常連客ばかりであろう、先客はコーヒーだけをここで頼んで食事は近所から出前で持ってきてもらっていた。タイではありがちと言えばそうなのだが、自由でいい。

氷がいっぱい入ったアイスミルクコーヒー。缶入りのエバミルクの味。


静かな店内。バイクの音だけが聞こえてくる。

カレンダーは新しくても、日付が合っていないのは、必然。

塗装の剥げた、くすんだ色の冷蔵庫。


タイルの模様がいい。

看板は中国語で「陳木盛」。潮州系だ。