Kope Hya Tai Kee Phanfa

邢泰記 โกปี๊เฮี้ยะไถ่กี่ ณ ผ่านฟ้า

Bangkok, Thailand バンコク、タイ


”ここは怖くない、今時のコーヒーショップ”

バンコクで失われつつある老舗の中国系コーヒーショップの支店で、ここからやや離れた場所に古い本店がある。2階建てのファサードが中央に向かって少しずつ段々に高くなった、よくみると可愛いショップハウスの一角にある。一番高い中央のユニットは1階部分に店舗がなく、裏庭への通路の開口部になっていて、左右3ユニットがそれぞれHya Tai Keeと繁華酒楼という別の中華料理店に割り振られている。Phanfaもしくは漢字の当て字の繁華は近くにある橋の名前だ。店内はリノベーションされており、本店の来客層の年齢が自然と高すぎるのではあるがここはそれと違い生き残りの戦略であろう、明らかに若年層を狙って健全な雰囲気を整えている。価格はこちらのほうが高いが、古いコーヒーショップにありがちな軽食と違いメニューが豊富で、客のほとんども食事のために訪れている印象だった。店内はセルフサービスで、カフェチェーン店のカウンターと同じように注文し、店員もそつがない対応だ。バンコクは今にも崩れそうな時代を感じる雰囲気の建物は旧市街にはまだたくさんあり、見慣れてしまうとこの店にノスタルジーを感じることは最早ない。ただ、セルフサービスでお茶を汲ませたり、椀だけ中華風だったりと本店の名残はまだ垣間見えるので、本店はオヤジだらけでちょっと怖くて入りにくい、というライト層はこちらがお勧め。もう1店、似たコンセプトのサオチンチャー店が近くにある。

ショップハウスの入り口。

タイ語で大きく「コピ」、マレーシア語由来でコーヒーの意味。
マレー半島の福建系中国人はコーヒーショップをコピ・ティアム=閩南語で店、と呼んだ。


日曜日の少し遅い朝のカウンターは人込みになる。


清潔な店内。

 本店と同じく、ここのカイガタはおいしい。

多めの油で揚げるように焼くロッティにコンデンスミルクと砂糖をかける。
イスラーム系伝来の「南」を感じるメニュー。

路上にもテーブルが出ている。




2階に席はないとのこと。

奥の店舗がHya Tai Kee。