Patonggo Phuket

ปาท่องโก๋ภูเก็ต

Bangkok, Thailand バンコク、タイ


”バンコクの旧市街で出会った香港”

台湾、香港、中国系の多い東南アジアの街角で出会うことの多い油条、タイではパートンコーと呼ばれる気泡の多い揚げたパンである。お粥や豆乳、肉骨茶と一緒に食べることが多いが、お粥や豆乳は滅多に食べないので機会がない上に、肉骨茶とも合う気もせず通り過ぎることが多かった。この店に初めて出かけたのは実は油条のためでなく、タイでお目にかかることがほとんどない鴛鴦茶というコーヒー紅茶ミックス飲料があると知ったからだ。ほとんど、というのは後から知ったことで時々行っていた益生老店という別のコーヒーショップにも実はあり、これは広東語でインヨンチャーもしくはユンヨンチャーと呼ばれるもの。香港下町のスピリットだと勝手に思っていたのだが、まさかタイのパートンコー屋にあるとは思ってはいなかった。メニューにも中国語で鴛鴦、タイ語ではหน่อเค้า(ノーカオ)と書かれている。その喜びもひとしお、頼んだ油条が一般的なそれよりもどっしりとした食感と生地そのものの味がしっかりとあり、もう一度驚いてしまった。生地の味は2種類、甘い味と塩味でほんのりと味がついているので噛みしめると味が広がる。なにかの付け足しでなく、油条そのものを味わうことができる。ただお茶を飲みに行っただけだったのが、全く違う話になってしまった。鴛鴦茶はコーヒー感は無くエバミルク入りのため、非常に濃くスモーキーなミルクティーという味だ。濃い茶葉の風味が好みであればおいしく感じられると思う。また、ここの黄色いカヤはぼってりとした食感の濃厚な味で旨いので塩味の方につけて食べるのがお勧め。カヤは混ぜ物無し、だそうだ。濃い鴛鴦茶とよくあう。


味は2種類。そして、味ごとに2種類の違う形がある。
左は塩味、右は甘い味。

練った小麦粉の生地。パートンコーは中国語南方方言の「白糖糕」が語源だが、
本来は中国式の米粉ケーキを意味する言葉でありタイ語は誤りというオチがある。



天板の上には味2種類、大小サイズのカヤがある。
緑色の方はタイ人の好むパンダンリーフの香り。

お店の奥にも座席がある。


冷たい鴛鴦茶とパートンコー。甘い味の方はそのままでもおいしい。