Samray Church (First Presbyterian Church)

คริสตจักรที่ 1 สำเหร่

Bangkok, Thailand バンコク、タイ

”川岸に佇むバンコク最古のプロテスタント教会”

バンコクの中で比較的カトリック教会の集中する、旧市街付近とは少し離れた場所に建つ可憐な印象のあるプロテスタント教会である。プロテスタントの教派である、アメリカの合衆国長老派の宣教師William P. Buellとその妻が布教のために来タイしたのは1840年のことであった。二人の帰国後も新たに長老派の宣教師の来タイし、Kudi Chin地区で布教活動が始まるが、その後に現在のSamray地区へと転居してきた。Talat Noi地区周辺は古くからのカトリック教会が幾つか川沿いに建ち、往来する観光客を乗せたボートからも容易にその姿を見つけられるが、この教会は同じ川沿いでも観光地からはずれたやや下流にあるので、歴史建築としてもあまり知られていないのではないかと思う。切妻屋根の3角形のペディメントに刻まれた数字のうち、下側に刻まれた1860年は原形となった最初の教会の建造が始まった年で完成は1862年となる。上側の1910年の数字は、拡張のための再建時の年である。再建で現在の姿にほぼなっているが、デザインは原形の教会を模倣して造られている。鐘楼に刻まれた1912年の数字は、この年に後から造られたものである。礼拝堂の大きな5枚の漆喰の大きな花弁模様と2個の小さな4枚の花弁模様、それに石積みを模したような柱の模様もゴシック様式などを取り入れたカトリック教会とは一線を画していて、シンプルでありながら印象的で美しいデザインだと思う。平屋建てで、赤い切妻の屋根と黄色く塗られた礼拝堂と鐘楼が青空によく映える。礼拝堂内は至って簡素で、このブログでも紹介している古いカトリック教会と違い、プロテスタント教会では偶像崇拝はできないため、イエス像やマリア像などの聖像は無く祭壇にあるのは十字架のみ。天井や壁などもシンプルで飾りは無い。窓上部の半円アーチの部分だけ、ステンドグラス代わりであろう黄・青・赤・緑の色についたのガラスがはめられているのみだ。敷地は広く、駐車場と大きな庭があり川べりまで芝生が続く。



シンプルで美しい外観。



庭先に川面が見える。

横から見る。


礼拝堂の後ろ側の屋根は入母屋造りになっている。



1912年は鐘楼の建った年。


คริสตจักร ที่1、The First Churchの意。

カトリック教会と違い、シンプル。