The Jam Factory

เดอะแจมแฟคทอรี่

Bangkok, Thailand バンコク、タイ

”ジャム工場・・・があったわけでは決してなく”

The Jam Factoryという工場を再生した複合施設が川岸にあると聞いて、最初は本当に使われなくなったジャム工場を改装してカフェやレストランにしたのではないかと思ってしまった。が、はるか昔のチャオプラヤー川岸に工場を建て、ジャムを使うほど米類が主食のタイ人がパンに積極的であった時代があったわけもなく(現代ですらもジャムはあまり消費されていないと思う)。ここにあったのは今はもうないカエル印の電池工場の倉庫などで、長年放置され荒廃していたがそれを修復して生まれ変えらせ、人々を集めたのは、建築家のDuangrit Bunnag氏であった。最初の計画のオープンは2013年で以降拡張した。氏はこのプロジェクトのオーナーで、後に対岸の並んだ倉庫群の再生プロジェクトであるWarehouse 30として同じようにヒットさせることとなる。Khlong San Pierにつくフェリーから降りると順に黒塗りの倉庫が内陸に向かって平行に続く。岸から1棟目が広い場所にあり過去はテーブルに囲まれているレストランかカフェであった写真を持っているが、この回で紹介する画像では閉店してしまったようだ。広場のようなスペースを置いて、2棟目がレストランの「The Never Ending Summer」。次の3棟目と4棟目が繋がってDuangrit Bunnag Architects(DBALP)のオフィス。ガラス越しに事務所が見える。大きな樹木のある土の中庭を挟んで5棟目のショップ、カフェが最初に目に入る。もう1棟は細長い他の倉庫と向きが違って川から見ると垂直でイベントに使うようだ。バンコクはこのブログでも紹介している多数の歴史建築がチャオプラヤー川周辺にあるように、人や物や文化の流れは全て川を介していた。やがて街と車社会の発展と共に中心は移り、川沿いは荒廃の一途を辿る歴史も多々あったところ、氏のセンスは川に人を呼び戻した先駆者であったと思う。画像に人がほぼ映らないのは写さない主義なだけなのであしからず。

岸から近い方から数えて1棟目。

昔はテーブルがいっぱい出ていた。


いい屋根。


岸から2棟目のThe Never Ending Summer、
レストランである。

いい壁の色。

骨組みが見える。
開店前、写真だけで食べてはいない。

3棟目のDuangrit Bunnag Architects(DBALP)のオフィス。
プロジェクトの模型が見える。

扉にワイヤーと滑車と重りがついていて
開けると自動で閉まる。

面白くて、事務所のスタッフの誰かが出ていく後を
見守ってしまった。

格好いい。

4棟目のDuangrit Bunnag Architects。

4棟目の横側で、建築事務所が見える。
ここは壁の色がすごい。中庭がある。

もう1棟、全ての倉庫は岸に対して平行だが、
この1本だけ岸に対して細長く垂直に伸びている。

岸から一番遠いショップの棟。
本屋さんとカフェ、衣料品や雑貨を売る。



カフェ、Li-bra-ry at candide。
対面に中庭を挟んで建築事務所。