King Prajadhipok Museum

พิพิธภัณฑ์พระบาทสมเด็จพระปกเกล้าเจ้าอยู่หัว

Bangkok, Thailand バンコク、タイ

”100年以上前のハイソなデパートが博物館に転生した”

角ばった規則的なファサードに小さな3角形のペディメント、背の高いドームが目立つ3階建ての新古典主義の西洋建築である。淡いグリーンに塗られ丁寧に修復されているのでそうは見えないが完成は着工は1906年、完成は1912年と歴史ある建物だ。この建物は、イタリア人とドイツ人の手で造られた西洋建築が多い中でフランス系スイス人のCharles Beguelin(もしくはBequelin、表記に揺れがあり)が残した作品である。2階ファサードの6枚の窓にのみアーチがあり、スタッコで花模様の装飾が施されている。氏は当時タイがヨーロッパから招聘していたお抱え建築家の一人で王室関連や公共事業の建築などを手掛けていた。現在この場所はPrajadhipok王(ラーマ7世)に関する収集物を展示する博物館となっているが、建物が完成した当時はハイソサエティ相手のデパートであった。「John Sampson & Son」なるイギリスのデパートで、バンコク支店として靴や生地やオーダーメイドのスーツなどの衣料品を販売していたそうだ。その後はタイ人オーナーの「ห้างสุธาดิลก(スタディロックデパート)」になったり、長らく公共事業局となったりと紆余曲折、2002年にKing Prajadhipok's Instituteの管理下で博物館が開かれた。展示は主にPrajadhipok王の衣装など私物や王室関連の収集物であるが、それだけでなく、当時の建築に関する資料や街の様子が垣間見える写真などがあり興味深い。特に、現在チャオプラヤー川に架かっているMemorial Bridgeが跳開橋であった頃の架橋工事の写真や図面など資料も展示されているので、バンコクの建築史に興味があるなら必見だ。

背後に通称ภูเขาทอง=Golden Mount Templeが見える。




交差点角に凛々しく建っている。






これは閉館の日のポーチ。エントランスのドアは閉じている。



別の日。左右に振り分けられた階段から1階を見る。

壁は少し古ぼけている。

梁に渦巻模様の装飾がある。
これは外壁にも。